リニア着工

リニアが川崎市の地下を通るのはご存知でしょうか??
なんと私が住んでいた等々力地域の真下を通るんです。
この問題も武蔵小杉同様、なにも知らずに喜んでいた時期がありました。

保育園のころはわくわくさんに憧れ、小学校の自由研究では工作が十八番、
大学で人力飛行機の設計製作に携わった私にとって、
新幹線より速く(ほぼ地上を)走る乗り物は魅力あふれる未来の乗り物でした。もちろんその気持ちは今も変わっていません。

しかし、どうも本当に必要なのか考えてしまいます。
これだけ国も地方もお金がないと言っているのに、総工費6兆円にもなろうという工事をするべきなのか。。。
とっさに考えたのは、誰のお金かということです。今のところはJR東海が全額負担するということになっています。
「そうか、私企業が自分たちで稼いだお金だったらいいか」とふと思いました。
ただよくよく考えてみると、企業の責任という観点からこれほど大きな事業はもはや企業独自の判断だけではいけないのではないかと思えました。

私は元来、技術で社会貢献をしようと考えていました。
そのころにものづくりについていろいろな人から話を聞き、偉人たちの本を読んでいるうちに、
あくまでも利用者や地域の人ありきの技術なんだと思いました。もちろん資本主義である以上は企業の独立性は必要だと思いますが、
企業が大きくなればなるほどそこには社会的責任が伴うものなのではないでしょうか。

今回の工事では日本の国土に大きな穴があけられます。これも社会的責任が伴う理由の一つです。
電磁波による健康被害の問題などもありますが、私はなによりも企業のあり方について、わたしたち1人1人が考える機会になればいいと思っています。